震災から9日目の朝

テレビは映し出す
過酷な避難所での生活
目前で亡くした家族を語る老人の涙
生き別れた家族を探す子どもの声
決死の覚悟で原子力発電所に立ち向かう人々

そして
日本人のために
一生懸命頑張ってくださっている
他国のレスキュー隊員
米国の軍隊

同じ被災国に住む日本人として
何もできない自分がもどかしく

ただただ感謝で
頭を地面にこすりつけたいような思いで眺めてる


今日のニュースは
被災地を映し出す映像から切り替わり
フランス軍の戦闘機が勇ましく飛び立つ光景と
地中海沖から米軍の戦艦が
トマホークミサイルを発射する光景を映し出した

日本人を助けてくれてるその手で
リビア人のために
独裁者目掛けて
情け容赦ない攻撃

100発ものミサイルが
撃ち込まれたと
淡々とアナウンサーが読み上げてた

これははたして正義か?

自分の地位を脅かす国民を
何のためらいもなく射殺させる独裁者と
何の違いがある?

綺麗ごとじゃなく
僕には同じように見える

我が家のあった場所を眺める被災者の声
「まるで戦争の後のようだ」

天災がもたらした
“戦争”の後ような大地を
東洋の小さな島国で見た後に

神でもない人間が
正義を振りかざし
圧倒的な軍事力を見せつけ
瓦礫の山を作っていいわけはない

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