ユニオンジャックとジャマイカの国旗で体を包んだ
レンドール・ムンロー が入ってくる
やはり、恐ろしくイイ体をしてる

迎え撃つ西岡 利晃 は表情が固い

英国と日本の国歌吹奏の後
ジミー・レノンJr.が今から最強のスーパー・フェザーを決する両雄の名を
その美声で高らかに読み上げ
ゴングが鳴った

日英のホンモノの拳がリング中央で交わった
1R、両雄固い
固い中でも王者西岡の右リードが冴える
ムンロー、何もできない

2R、西岡右リード
打ったら動いて動いて
今度は左ボディ
ムンロー。明らかに戸惑っている

3R、西岡右リード多彩
右アッパーを見せた!!
ムンロー焦ってきてる
ここまでは西岡完璧!!

4R、ムンロー出てきた
しかし西岡サイドへサイドへ
そして右が
ムンローのガードを割る
ムンローも勝つために打たれても前進を繰り返す

ここまでWOWOW の解説者
ジョー小泉氏、浜田剛史氏ともにフルマークで西岡
4R終了時の公式採点でも
39-37が2人、40-37で西岡 リード

そんな採点上の圧倒的リードに関わらず
西岡のうがい水が血に染まっていたように
まだまだムンロー怖い怖い

そして5R
西岡決定的チャンスを掴む
ボディから左連打
ムンローまだ立っている
西岡打ち疲れた
ムンローここぞと反撃
しかし西岡のスピードに手負いのムンローはついてこれない

6R、ムンロー効いてる
足の踏ん張りが利いていない
こうなれば振り回すパンチに脅威を感じないが
西岡も無理はしない

7R、ムンローが試合前に自慢していた
驚異的に割れたボディに西岡のパンチが冴え渡る
明らかにムンロー、ボディが効いているし嫌がっている
試合の焦点は、西岡がいかに倒すか?に移行してきた

8R、それでもムンローは試合を捨てない
西岡の右にお出迎えされながらも
ちょこまかと手を出し前進し右ジャブ
西岡休んでるのか手数減る
このラウンド、この試合で初めて僕はムンローのラウンドとしたが
WOWOW 解説陣のお2人は
相変わらず西岡のフルマークで進行中

8R終了時の公式採点は3ジャッジとも79-73
当然に西岡

ここまでは相変わらず完璧ながら
おそろしいのは回を重ねる頃に増すだろう
34歳という西岡の年齢的衰え

6ポイント差
残り4Rではもう倒すしかない勝ち目がないムンロー
さあどう出てくる

しかし9Rペースを上げたのは西岡
ムンローもはや万策尽きたか・・・

10R、ラウンド開始早々ムンローヤル気を見せるも
ボディを食らえば黙り込む

11R、ムンロー
もはや立っているので精一杯

12R、足を使ってさえいれば楽勝なのに
西岡は倒しにかかり
怒涛のラッシュ!!
しかしムンローは倒れない
驚異的なタフネス

そして最終ラウンドの終わりを告げるゴング
素晴らしい試合だった
紛れもない世界最高峰の戦いを
戦い抜いた両雄に拍手

判定は、ジャッジ3者とも119-109
西岡 利晃 !!

おめでとう西岡!!
5度目の防衛に成功!!

いやー10ポイント差で圧勝なんやけど
ムンローの粘りが脅威で
最後までハラハラドキドキの勝負だった

ほんまに最高!!
感動した
バリバリのトップコンテンダーを相手に圧勝してしまう
34歳の西岡利晃には頭が下がる

すごい
ウィラポンに4度挑み
一度も勝てず
その間にアキレス腱を断絶して
誰もが西岡利晃は終わったと思っていた

若き日に
『具志堅さんの世界タイトル連続防衛記録を抜き
ボクシングといえば西岡、西岡といえばボクシングといわれる存在になりたい』
と語っていた彼に

心無いファンは
傷心の無冠のままに西岡に
『おい西岡、具志堅の防衛記録はいつ抜くんや?』と罵声を浴びせた

そこからの復活!!
ほんまにすごい

拍手

ほんまによく頑張ったね

リングを降りる時に号泣してた
ムンローにもらい泣きしそうになったけど
彼にももちろん拍手

さてもう一回仕事いこ

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