傘をなくしてきた親父のために
嫁さんが娘と
傘を持って駅の入口で待っててくれた。

まったく気づかず
クルマまで駆け出そうとして
呼び止められた

クルマでは
息子が泣き叫んでいた

僕は、また賑やかな所に帰ってきたことを自覚した。

自宅マンションの青天駐車場に着き
いつまでも降り続ける雨が疎まし過ぎた。

僕は、会場で『野口英世』と引き換えた
『HARD LUCK HERO 
YUUKI NONAKA』
と書かれた
野 中さん応援グッズのタオルの封を開けた

そのタオルで今日の興行のパンフレットを包み
自宅へと続く階段までの道を走った。

今夜の雨は
いつまで降り続くのか?

降り続く雨の中にいると
不安に襲われる

しかし、玄関を開け
濡れた靴を脱いだら
すべて忘れてしまうものだ

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