誰よりも美しい妻/井上荒野 著
書店で、読んだことがない著者の本を手に取るときって
偶然、女性と出会う時に似ている

まず、“題 名”
“題 名”に魅力を感じるかどうかで
その本の中身に自分が魅力を感じるかどうかわかる気がする


この本を手に取ったとき
僕はまだ著者“井上 荒野”さんを【いのうえ あれの】と読むことも
直木賞受賞作家だとも知らなかった

もっと言えば
そんなことこの本を読むにおいて
何の関係もないのだ

僕は単に『誰よりも美しい妻』という題名に惹かれたのだ

そして表紙の裏に書かれた
~臆面もなく妻の美しさを口にしながらも、
夫は若い女との恋愛をやめられない。
妻は易々と浮気に気づく。気づいても知らないふりをする。
夫の共犯者であるかのように

に更に惹かれ
この本を購入した

でも新刊で買って、随分長いこと鞄に入ってた
写メを撮る時に発行年月日を確認したら
3月1日になっていた
実に7ヶ月かかって読んだことになる

たかだか270ページほどの本
決して読み難いわけやなく
ましてや面白くないわけでもないんやけど

なんかタイミングがずれて
読み続けたい感覚を持続できなかった

それはただ本を読み
本の中の世界を楽しむ
ってことからかけ離れ

自分が書きたい文章に似ていたから?
なんか考えさせられながら読んでた
この書き方ってウケるんかな?とかね

でも
結論は
これは自分が昔書きたかった文章であって
今書きたい文章とはちょっと違うかなって

だったら
今書きたい文章って何?
それは“模索中”やな・・・

なんて思うとあっけなく
2日で読み終わった


という読書感想文でもなんでもない話でした

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