お通夜の日の昼

2009年4月15日 日常
お通夜の日の昼
人は弱い

想像を絶する悲しみに出くわすと
もがきあがき必死でそこから逃げだそうとする

逃げ出す扉を開くのは、自分を納得させる『結 論』にたどり着くことだ

その『結 論』にたどり着く為に
一番簡単な方法は
日頃、信仰心などまったくないくせに
こんなときだけ≪神 様≫の存在を肯定し
見えない巨大な力にすがる

僕もそうだ
もし本当に人の生死を決める≪神 様≫がいるとして

なぜ小松がこの時期に天国へ召されなければいけなかったのか?と考えた

『結 論』はすぐに出た

きっと≪神 様≫はお望みではなかったのだ

もうこれ以上、小松則幸と言う名の鳳 凰が戦い続けることを

だから
鳳 凰が若い力を喰いちぎり
再び世界の舞台に舞い戻ることも

鳳 凰が若い力の前に無惨なまでに葬り去られることも

≪神 様≫は許さなかったのだ

戦い続けることをやめない
一生懸命過ぎる鳳 凰
神聖な地へ一人で来るように仕向け

「休みなさい」とお声をかけられた
「もう戦わなくていいんだよ」
と優しく

そう考えた瞬間、救われた気がした
そうだ
そうに違いない
だから
小松は、人里離れた滋賀県の名も知らぬ滝まで導かれ
天国に召されたんや
って





しかし

しかしだ

時が経つにつれて

≪神 様≫という
人を創造したのか
人が想像したのか
よくわからんが
神聖な存在があるとして
もし僕が想像したとおりの『結 論』だっとすれば
僕はたまらなくそいつを憎く思えた

勝手にこの世に放り出し
いつ終わるとも告げず
ひたすら死に向かって生きさせ
突然「はい、終わり!」ってか?

あまりにも勝手過ぎへんか?
何やねんそれ?

人はアンタのおもちゃやない!!
人間を馬鹿にすんな!!
無性に腹が立ってきた

生きてさえいれば
小松も
小松のファンも
大毅に、勝ちゃあ次の夢が見れて
負けりゃ次の夢が見れんかった

そんだけのことやないか!

大毅との試合は小松のラストチャンスやった
やらしたって欲しかったな

ほんま
やらしたって欲しかったわ・・・・・

なんでやねん
なんでこの時期やねん

くそーむかつく!

結局、今日も『結 論』にはたどり着けない

悲しみの中で
もがいてる
あがいてる

おっちゃんアカンなあ
小松ちゃんごめんやで

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