悲しい夜

2009年4月14日 日常
能天気に時は流れていった
悲しみの前に立ち止まるおっさんを
時に残酷過ぎる瞬間が襲い
その度に汚物を浴びせられたような
不快な気分にされた

午後5時半
やっとのこと終業時刻を迎え
拘束された世界から逃げ出す

目の前に突っ立つ
このとてつもなく
大きな『現実』の壁を
どうしていいのかわからず

この思いを共有できる
イオパパさんと飲みに出た

待ち合わせは梅田
夕暮れ時のラッシュ
人が溢れていた
誰もが何事もなさげに歩いていく

泣いてるおっさんには
喧騒たる人ゴミが
たまらなく鬱陶しい

そして
小松則幸を偲び
酒に溺れた

飲むほどに
涙腺は緩み

泣いて

泣いて

言葉にすれば

泣いてしまうから


やがて会話が途絶えた

酒は悲しみを消し去る薬ではなく
酒は悲しみを増長させるもんだと知った

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