泣きたい夜

2009年3月25日 日常
本当に楽しい夜だった

でも
最後には一人に戻る

酔っ払いは
なんとか終電に揺られ
凍死しそうな夜に吐き出された

寒すぎて
歩いて帰る気になれず

身を縮め
タクシーを待つ

楽しかった夜の反動は実に残酷だ

タクシー乗り場は
僕の他に待つ人はなく

終電が出たんで
駅の照明は落ちた

誰も居ないただ寒いだけの世界で

いつ来てくれるかわからんタクシーを待ってると
体ばかりか心まで凍えてきそうで
泣き出しそうだった

そうだ
今日は泣きたい夜なのかもしれない

悲しい事故が
僕の大好きなボクシングの世界で
また起ってしまった

先週の土曜日
日本ミニマム級の王座決定戦に出場した
帝拳ジムの辻昌建選手が亡くなったと
昼飯で入った中華料理屋に置いてあったスポーツ新聞で知った

絶句だ

ボクシングを愛する者として
もうこんな悲しい事故が起きませんようにと
辻選手のご冥福をお祈りします

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