それは ”惨劇”だった
テレビに映し出される光景は
他に表現が見つからないほど
”惨劇”だった
その前に一つ触れておこう
人の記憶とは調子の良いもので
悪い記憶は消し去ろうとする
僕の中で3月8日に行われた
我が”カリスマ”辰吉丈一郎の復帰第2戦目の結果は
今日まで記憶から抹殺されていた
今朝、何気にかかってテレビのCMで
今夜、辰吉のドキュメントを放送する!と知り
ああそうだ!
書きわすれてる!と気がついたのだ
帰宅した午後10時には
我が家の故障がちなHDDは≪トライアングル≫の最終回の録画を開始していた
カリスマのドキュメントを放送するという番組は
午後7時ぐらいから始まっていたので
午後10時までにはカリスマの放送は終わると思っていたが
テレビをつけると
我がカリスマの姿をした
中年のおっさんが
さして”怖さ”を感じさせない
タイの若者にいいようにやられてる光景が映し出されていた
腹からケツのあたりに肉が付きすぎた中年のオヤジは
いかにも触るだけって感じの手打ちなパンチで相手を探る
そんなひ弱なパンチでは
若いタイ国のトップランカーに脅威を与えられるはずもなく
逆にタイ人の若さにまかせて打ってます!と言わんばかりの
さして避け難くもなさそうなパンチを鮮烈に浴び続けていた
立ち続けることだけが希望へ繋がる道と信じているかのように
そしてタオルは唐突に舞った
カリスマは記憶を飛ばされ、一人じゃリングを降りれなかった
花道を下がるカリスマに非情なファンは「まだあきらめるな」と声をかけた
カリスマは当たり前のように控え室で現役続行宣言をした
痛いほど気持ちはわかる
日本ボクシング界に閃光のように煌めいたそのセンス
誰よりもその才能溢れる”辰吉丈一郎”を信じてるのは
カリスマ自身だとも理解できる
しかしだ
もはや気持ちだけしかカリスマには残っていないやん
僕は悲しさと腹立たしさの中でそうとしか感じなかった
今までカリスマの試合で腹立たしさなど覚えたことはなかった
どんなに打ちのめされようと
我がカリスマは、カリスマ自身が試合後口にしたように
勝負師には勝つ時も負ける時もあるんやから
たかが一回の敗戦がなんやねん!!!と思ってた
そして我がカリスマはこの逆境から這い上がり
また世の中の彼を笑ったヤカラの度肝を抜いて
人々を熱狂させてくれると信じていた
しかし今回はどうか?
ありえない
もう次などありえないのだ
もはやどんなに練習したとてボクサーとして体も作れていないのに
気持ちだけでは勝てんのや!!
死ぬよ
ほんまにこのまま続けたら死んでしまうで
僕は自分のカリスマが叩きのめされて死ぬとこなど見たくない!!
ファンならみんなそうだろう?
漫画じゃないんやから
ココから奇跡の復活って!
そんなんありえないことぐらい
誰にでもわかるやろ?
もちろん、カリスマが悪いわけでも誰が悪いわけでもない
ただ時は流れた
それだけのことや
神でもない人間が時の流れを否定するのは無理だ
ええかげん
カリスマもファンも
時の流れを認めようやないか
もちろん、カリスマは偉大なボクサーに違いない
カリスマが老体に鞭打ち
タイで無様な敗戦を喫したとて
偉大なるカリスマの功績に傷が付くものではない!!
ただ時が流れた
それだけのことを
みんなほんまに受け入れようや
カリスマは二十歳の時に言った名言を
僕は今でも自分の信条にしている
『負けたら負けたで次またなんとかなる そんな甘い気持ちじゃ勝てんのですわ』
人の親でもある、カリスマ自身が二十歳の己の言葉を噛みしめる時だ
テレビに映し出される光景は
他に表現が見つからないほど
”惨劇”だった
その前に一つ触れておこう
人の記憶とは調子の良いもので
悪い記憶は消し去ろうとする
僕の中で3月8日に行われた
我が”カリスマ”辰吉丈一郎の復帰第2戦目の結果は
今日まで記憶から抹殺されていた
今朝、何気にかかってテレビのCMで
今夜、辰吉のドキュメントを放送する!と知り
ああそうだ!
書きわすれてる!と気がついたのだ
帰宅した午後10時には
我が家の故障がちなHDDは≪トライアングル≫の最終回の録画を開始していた
カリスマのドキュメントを放送するという番組は
午後7時ぐらいから始まっていたので
午後10時までにはカリスマの放送は終わると思っていたが
テレビをつけると
我がカリスマの姿をした
中年のおっさんが
さして”怖さ”を感じさせない
タイの若者にいいようにやられてる光景が映し出されていた
腹からケツのあたりに肉が付きすぎた中年のオヤジは
いかにも触るだけって感じの手打ちなパンチで相手を探る
そんなひ弱なパンチでは
若いタイ国のトップランカーに脅威を与えられるはずもなく
逆にタイ人の若さにまかせて打ってます!と言わんばかりの
さして避け難くもなさそうなパンチを鮮烈に浴び続けていた
立ち続けることだけが希望へ繋がる道と信じているかのように
そしてタオルは唐突に舞った
カリスマは記憶を飛ばされ、一人じゃリングを降りれなかった
花道を下がるカリスマに非情なファンは「まだあきらめるな」と声をかけた
カリスマは当たり前のように控え室で現役続行宣言をした
痛いほど気持ちはわかる
日本ボクシング界に閃光のように煌めいたそのセンス
誰よりもその才能溢れる”辰吉丈一郎”を信じてるのは
カリスマ自身だとも理解できる
しかしだ
もはや気持ちだけしかカリスマには残っていないやん
僕は悲しさと腹立たしさの中でそうとしか感じなかった
今までカリスマの試合で腹立たしさなど覚えたことはなかった
どんなに打ちのめされようと
我がカリスマは、カリスマ自身が試合後口にしたように
勝負師には勝つ時も負ける時もあるんやから
たかが一回の敗戦がなんやねん!!!と思ってた
そして我がカリスマはこの逆境から這い上がり
また世の中の彼を笑ったヤカラの度肝を抜いて
人々を熱狂させてくれると信じていた
しかし今回はどうか?
ありえない
もう次などありえないのだ
もはやどんなに練習したとてボクサーとして体も作れていないのに
気持ちだけでは勝てんのや!!
死ぬよ
ほんまにこのまま続けたら死んでしまうで
僕は自分のカリスマが叩きのめされて死ぬとこなど見たくない!!
ファンならみんなそうだろう?
漫画じゃないんやから
ココから奇跡の復活って!
そんなんありえないことぐらい
誰にでもわかるやろ?
もちろん、カリスマが悪いわけでも誰が悪いわけでもない
ただ時は流れた
それだけのことや
神でもない人間が時の流れを否定するのは無理だ
ええかげん
カリスマもファンも
時の流れを認めようやないか
もちろん、カリスマは偉大なボクサーに違いない
カリスマが老体に鞭打ち
タイで無様な敗戦を喫したとて
偉大なるカリスマの功績に傷が付くものではない!!
ただ時が流れた
それだけのことを
みんなほんまに受け入れようや
カリスマは二十歳の時に言った名言を
僕は今でも自分の信条にしている
『負けたら負けたで次またなんとかなる そんな甘い気持ちじゃ勝てんのですわ』
人の親でもある、カリスマ自身が二十歳の己の言葉を噛みしめる時だ
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