彷徨

2009年1月29日 日常
木曜日

もう夜だった
まだ宵の口だが
目覚めたばかりのミナミの夜だ

目の前には練炭が燃えている
汗を滴らせた瓶ビールが歪んだ『テーブル』と呼ぶべき場所で突っ立ってる。
ネギが山に盛られた独特のタレん中には生ココロが沈んでいる。
デコボコだらけの小さなボールにはミノとハラが甘味を帯びた独特のタレに浸って焼かれる時が来るの待っている。

ここは、千日前
日本橋駅と難波駅との狭間で、日本橋より
立ち食い焼肉屋 仔牛屋 だ

連日、暇で酒が不味いもんやから
美味いもんをアテにしたらどないやろ?と気分でやってきた
いや
これは取ってつけた言い訳で
たまたまブラブラ歩いて帰ってて
店が珍しく空いてたから引き込まれてもうたというのが真実だ
もちろんツレはいない
一人でチンタラと焼いて食う

混んでる時は知らないもの同士
1ツの練炭の上の焼き網のスペースを半分ずつ分け合い使用するんやけどな
今日は僕の居てる間はそんな状況になることはなく
余裕で食い終わった

肉は昨年、一人前600円に値上がりしたけど
さすがは仔牛屋!相変わらず美味かったわ

仕事は相変わらず暇
今日は大日まで申告書に印鑑をもらいに行っただけ

それでも外出は窮屈さから逃れる絶好の手段
もちろん限られた時間ではあるが
息抜きは出来る

やっとのこと明日は金曜日
そして明日で今週と今月からは暦の上で解放される

来週になっただけじゃ
暇からは解放されんけどね(笑)

来月になりゃ確定申告の受付も始まり
確定申告の為の資料が集まり出してくるんで少しは忙しくなるだろう
とにかく、この≪窮屈で退屈な日々≫から早く逃れたい
今はそれだけを切に願ってる

いやいや
今はこの衣服に付いた焼肉の匂いが
家で帰りを待ってくれてる嫁の手前
一刻も早く消えてくれること切に願ってる(爆)

夜風に消臭作業を任せ
瓶ビール2本でフラフラの足は
街を彷徨う

所詮、わしゃー奈良の田舎者

第二次ベビーブームの子どものために”新設”された高校の二期生で
卒業時には3流大学たちにまったく相手にされず
願書を書いたら入れてくれた≪本気になったら≫がうたい文句の専門学校で
生まれて初めて競争社会の洗礼を受けたけど
やっぱ根本的に軟弱なんよね
所詮、たかがしれてる

同級生の金平会長や亀田の親父は
やっぱすげえなあ
しみじみ思った

脱帽だ

こんな哀れなおっさんに
『かんぽの宿』、1万円で譲ってくれねえかな?

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