実戦開始

2009年1月3日 日常
お約束通り
本日から実戦開始!!
午前8時、親父に電話で起され
実家で朝飯を頬張り
10時半には大阪は四ツ橋のオフィスビルの7階で
今年最初のパソコンとのニラメッコだ

それにしてもまだ1月3日だというのに
ミナミには人が溢れている
それもみんなでっかい紙袋を肩から何個も提げて歩いてる
”初売り”ってヤツか?

この国はたしか大不況に喘いでいるはずなのにな
どこ吹く風だ??
まあ他人はどうでもいい
自分は自分の使命を全うするだけ!!

1月3日の恒例行事
某顧問先の資料を処理する
たしか昨年は溜まっていた3ヶ月分を処理したんじゃなかったかな?
でも今年はたった1ヶ月分だ

午後5時半にキリがついた!!
悲しいことだが
昨年までは『正月出たくらいで仕事が終わんねえ!』ってくらい
まだまだ仕事が残ってたのに
今年はこれでとりあえずは追いついた
なんか拍子抜けだ・・・

これが”現実”なんだろうな
確定申告まではそない変わらず流れて
春頃から楽になるんだろう
収入も減るってもんだ(苦笑)

僕にとって”仕事”とは”戦い”である
銃弾は目に見えないとこで飛び交ってる
仕事に追い込まれて過労死するか?
それとも暇すぎて餓死するか?
さて今年は生き抜けるか?

うだうだ暗い近未来を考えながら
でっかい紙袋を提げたツガイ達の群れを追い抜く
こちとらは急いでるんだ!
暇な奴らとは違うんだぜ

午後6時には
上本町のいつものビデオボックスにたどり着き
今夜のボクシングを見るスペースを1,800円で確保した
テレビ大阪では、何故か
鉄人マイク・タイソンがばったばったと倒しまくっている映像が流れている
どれもリアルタイムに見た映像だったが
懐かしさと今見てもヘビー級離れした驚異的なスピードに圧倒された。

そして時が流れて
本日の主役の一人
WBCスーパーバンタム級王者”スピードキング”  西岡利晃 が登場
今夜、かつて長谷川穂積が倒せなかった男を叩き潰すとばかりに
派手なゴールドのトランクスで王者の風格を醸し出している

今年国内最初の世界戦が始まった
いつものように余裕の表情の王者、西岡
しかし全盛期の西岡を知る者には目を背けたくなるくらいスピードはない
挑戦者のガルシアは長谷川戦と同様に頭から前進しパンチを振り回してくる
西岡はなんとか捌いているが
古傷の目尻が、序盤からブンブン丸ガルシアのバッティングまたはパンチで切れないかハラハラドキドキもんだ
西岡は往年のスピードを感じさせないも、往年より右の使い方が上手く
4Rにはタイミングの良い左アッパーでダウンを奪った
ダウン後は驚異的に蘇るガルシアの反撃に苦しめられることもあるも
9Rにもスリップぽいも2度目のダウンを奪い
判定では間違いないポイントを拾っていく
途中、リング下の浜田さんが『西岡は右拳を痛めた』なんて
試合中なのにとんでもないコメントを出すも試合は無事に進行した
最終12R、判定でも文句なく勝てる展開なのに西岡は前に出る
かつて冷静で残忍なイメージがあった西岡ではなく
何が何でも倒してやるという西岡の姿をした別人が闘っているようだ
誰かに似てるなあ?
答えはすぐに出た、辰吉丈一郎だ!!
12R1分も経過しないうちに西岡の怒涛の左アッパーの連打に
たまらずレフリーは試合を止めた
歓喜する西岡
ロープにもたれかかるガルシア
まさに明と暗が別れた瞬間だ
かつて”日本の切り札”と謳われた32歳の男が
自分のスタイルを捨て世界戦を連勝した
この男はどこまで行けるんだろうか?
2009年楽しみである

次は
WBAライト級王者 ”カミカゼ” 小堀佑介
正直、戦前の予想段階でボクシングを知る人の中で
小堀が勝てると思った人はいるんだろうか?
それほど、23戦全勝の パウルス・モーゼス というナミビア人の身体能力は優れて見えた

いざ初回のゴングが鳴り
やはりナミビア人の速さは、恒常ではなかったことを思い知らされる
ライト級にして先程の西岡利晃のスピードを遥かに凌いでいる
左ジャブはまったく見えない
しかし日本の小堀はまったく動揺する様子はない
打ちたいだけジャブは打たせてやる!って感じで
最小限の動作でその世界ジャブをかわそうとする
そして2R、レベルが違いすぎると諦めかけた日本人ボクシングファンに
勇敢な世界王者小堀はもっと自分を信じてくれ!と
喝を入れるように左フック!!一閃
なんと怪物かと思われたアフリカからやってきた無敵の男が後退する
ボルテージは最高!!
キイテル!キイテル!とテレビ解説席で内藤大助選手も素人のように叫んでる
ナミビア人の細かい手数は無限とも思うほど小堀に降り注ぐ
しかしナミビア人はあまり学習効果はないようで
パンチが当たり出せば倒しに更に前進しその度に小堀の左を浴び後退する
日本人はその光景にやがて小堀がこのちょこまかと手数の多いナミビア人を黙らせてくれると信じこむ

しかしナミビア人本人はともかく、ナミビア人のコーナーはあくまでも冷静だった
途中から倒しにいきたくてたまらなそうなナミビア人にアウトボクシングの指示
その指示が功を奏し、ポイントは一方的にナミビア人に流れ出す
ジャブをもらいすぎたのか小堀には策がない
それでも、ダウンとも取れるスリップダウンを奪いラッシュしてみせた
採点は3-0ながら意外にも2ポイント差の小差が二人
結果的に惜しい採点だった

終わった直後に言うのもなんだが
もう1度、最初から小堀VSモーゼスを見てみたい
何かが起りそうでワクワクする

そして正月3日から行われたダブル世界戦は1勝1敗で幕を閉じた
良い試合だった
今年もいっぱい良い試合を見せてもらえそうな予感である

終わればどうせ選んだんだからエロDVDを一通り眺め
帰路に着いた

実家ではオカンがあっさりした飯を作り
43歳の息子の帰りを待ってくれていた
実にありがたい

数の子を咥え、味噌汁を啜る
実家での居候は今日で終わり

今年は5日から仕事が公式に再開なんで
あっさりだった
明日は正月休み最終日
仕事をせず休養し神戸に嫁達を迎えに行く

小堀のように勇敢に1年間戦いたいもんだ

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