月光

雨はすっかり上がり激しく流れる雲

今日の終わりまで
時計の長針はラスト1周

日が変わる前に駅に降り立ち
月の光を浴びながら
てくてく歩いて帰宅

降り注ぐ天の恵みを
体中に浴びたくて
何度も何度も夜空を見上げ
久々に月の美しさに見とれた

密やかで力強く降り注ぐ
母性の明かり

今日まゆちゃんがくれたメールで
十五夜お月さんだと知った

久々の酒
久々に意識不明にならずに帰宅

昼も夜も関係なく
仕事は僕を追いかける
忙しく転げ周り
鬼ごっこの鬼のように

鬼に追いかけられて
明日も仕事行きます

そんな僕を知ってか知らずか
微笑むように降り注ぐ月の光