嘆きと荒川正光

2006年9月12日
9月11日
NYテロから5年
あの時テレビに映し出された現実
昔のミタのコピー機のCMを思い出させたが
そんな非現実なことじゃなく
目の前にある現実を現実と認識した瞬間
それは恐怖をはるかに超え
目を背けて布団をかぶって眠ってしまいたいような光景だった

世界はあれから何を学び
どんな進歩を遂げてきたか?

「進歩」なんて何もしていない
むしろ時代を逆行したような気がする
目には目を歯に歯をと
イスラム超原理主義者と変わらぬ「報復」のため
徹底的にアフガンを叩き潰し
勢い余って必死に命乞いするフセイン大統領を問答無用と
大量破壊兵器を密かに隠し持っているであろうと推測の下イラクに侵攻

その結果はどうだ?
大量破壊兵器は見つからずビンラディンとも手を組んでいなかったことが今日明らかになった
そのため大義妙分をなくしたアメリカはここらで名誉挽回と
悠仁親王のお名前が発表されたこのめでたい日に
北朝鮮に制裁を加えると断言した

武器弾薬を使わなければ潤わない米国軍産複合体の
貪欲なシナリオか

でも覚えていてほしい
「報復」には「報復」をだ
どんな大義を抱えても戦争は戦争だ
そして戦争は人殺しだ
殺された人間の身内はまた報復したくなるだろう

そして無限に繰り返される
ノドン・テポドンが日本列島に降り注ぐなんてことが
現実にあるかもしれないと
日本人は甘い考えを捨て噛み締めるべきだ
むろん僕もそんな光景に出会いたくないがね

あー世界はどうなっていくんだろうか?
生まれてもうすぐ半年の我がこのために僕は祈る

世界の子どもたちが汚い貪欲な大人の餌食にならないことを

もうすぐ41歳の誕生日
41年戦火を受けることなく生き続けられてきた「奇跡」に感謝

そんな中今日帰宅したら
荒川正光選手よりチケットが届いてた

試合が決まればいつも何も言わなくてもチケットを送ってきてくれる
彼の律儀さにはいつも頭が下がる

世の中こんな若者も居る
まだまだ捨てたもんじゃない

10月8日IMPホールで
彼はグリーンツダジムの丹羽賢史選手と戦う
再びリングに上がる決意を固めた
荒川正光に光あれ

コメント