さすが2時間半枠
だらだらと果てしなく今までのドキュメントを放送してくれましたなあ
牛若丸あきべぇの試合を放送してくれたのと
弟のライブがなかったのは良かったけど
やはり時間取り過ぎって感じは否めないね

ようやく両選手リングに入場
ランちゃんは余裕すら感じる足取り
それに引き換え亀田親子はガチガチ
ブラウン管を通して見る者も固まってしまいそうなほど
カチカチ
これが世界戦における重圧か

そんな中ジミー・レノンさんの「NANIWANOTOUKEN」
って紹介も滞りなく終わり
待ちに待ったゴングは打ち鳴らされた

しかし同胞が日の丸背負って戦ってるのに
まさかほんまに口走るとは思わなかったけど
1R亀田選手が倒れた時には「よっしゃー」と叫んでもうたわ
その瞬間嫁が苦労して寝かしつけたうちのチビたちも大絶叫とともに起きてもうたけどね(爆)

足がふらつくほど強烈なダウン
ここはゴングに救われた

2R当然倒しにでると思われたランちゃんが倒しに行かない
ランちゃんの安全策にも助けられて亀田選手は息を吹き返し
2、3Rと進行

さすがに僕も日本人
「ここから巻き返してKOで勝ったら本物のカリスマになれるで」なんて19歳の亀田選手に思いをはせる

ラウンドマストシステムならここで同点かな?と思われたが
4Rまたもランちゃんのパンチを浴びて亀田選手ふらつく

見てるコチラが衝撃的なほど意外なまでに打たれ脆さを暴露
こうなれば「将来のために早めのストップをセコンドは考えやな」なんて思い出す

それでも大崩れすることなく5R〜10Rと瞬く間に進行
途中得意のボディブローでランちゃんを倒しかけるシーンもあるが
ここまで見た目的には打たれ脆さを暴露した亀田選手不利
ポイント的にも採点は点けてなかったけど
ダウンの分はまだ負けてるんじゃないかなって感じ

そして僕的には運命の11R
正面突破で切り崩そうとする亀田選手を
真っ向から迎え撃ったランちゃん
被弾後のダメージの受け方が両者違いすぎ
足元が定まらず今にも崩れ落ちそうになる亀田選手
必死にランちゃんの腰に抱きつく
それでも崩れ落ちた(判定はスリップ)
いつ試合が止められてもおかしくないように僕の目には映った

ビックマウスの哀れな現状に
もう十分だ、19歳
まだまだ若い、今日の経験を糧にまた出直せばいい
早く止めたれ親父
何で止めたれへんねん、止めやな死ぬぞと怒りさえこみ上げてきた
お前のためにこんなに必死にもがいてる子どもを殺す気か!

僕の叫びも空しく試合は続行

12R勝利を確信しているのかランちゃんは深追いを避け
辛うじて立っていた亀田選手がようやく反撃に転じた時
試合終了のゴング

何とか無事試合が終わったことでホッとした次の瞬間
まさかこの内容で亀田選手が勝ったんじゃないやろな??って不安がこみ上げてきた

集計に戸惑っている、何の意味もない時間が過ぎる
さすがにラウンドマストシステムやったら勝ちはせんでもドローはありえるかな?なんて思えてきた

そして採点表が読み上げられた
最初に読み上げられた採点は115-112でランちゃんの勝ち

この採点を聞いた時「うわーーーーほんまにやりよった」って気持ちになった
なぜなら3-0の判定ならこんなめんどくさい発表の仕方をしないはずだ
そしてこのような形で採点表が読み上げられる時は最初に勝ちと喜ばされた方が無情にも負ける確率が高いのだ
これで亀田選手の敗戦はないと僕は確信した
その後続けて読み上げられた2氏の採点は115-113、114-113で亀田!!!

ため息しか出てこない空しさの中で
亀田父子の号泣し抱き合う姿を見た

今年の1月同じような判定で池仁珍を破り
越本さんが悲願の世界のベルトを奪取した瞬間
父子ががっちり抱き合った時
採点結果をそっちのけで
「あーよかった」ってこみ上げてくるものがあったが
今回はその姿になんの感情も沸かず

左を使うまでもなく右だけで勝てると試合前に豪語していた親父さんがこんな判定で満足し感涙に咽ぶのかと
不思議な生き物を見る思いがした
(つづく)

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